Column ユーザーテスト(ユーザビリティテスト)コラム

No.03アイトラッキングテストでわかること。

ディレクター久保田剛史

ディレクター
久保田 剛史

アイトラッキングテストだけに頼りすぎることは危険です。

実際にテストに参加していただけるとわかりますが、ユーザーの目線の動き(目線移動)には、有名な「Fの法則」「Zの法則」(FやZの書き順で画面を見ていくこと)といったある一定の動きが見受けられます。

しかし、目線の行かなかった部分(見過ごされた要素、読み飛ばされた要素)を排除していいわけではありません。 ユーザーは、Webサイトに訪れた時、画面全体を見渡したイメージで、自分に合うサイトかどうかを判断しているからです。また、あるユーザーが見落としたからと言って、ターゲットユーザーに必要な情報は掲載しておくべきことに変わりはありません。

アイトラッキングテストの目線の動きだけで「これは要る・要らない」を決めるべきではありません。アイトラッキングテストはあくまでも、ユーザーの行動を観察する上で、参考のひとつとして目線の動きを調べるもの、と捉えるべきです。

目線移動は参考に。

以下に、アイトラッキングテストでよく言われるユーザー特性の共通項をまとめています。(必ずしもあてはまるものではありませんし、サイトの特性やターゲットユーザーによっても異なりますのでご注意ください)

1)画像よりもテキストに注目が集まる。
画像よりもテキストに先に目が行きがち。画像や画像文字を「広告」的な内容と判断しがちなので、重要なことはテキスト表示されているという知らず知らずのユーザーの潜在意識がある。

2)どこから見るか。
ページの左上の角から見ていく。(Fの法則、Zの法族、逆Nの法則)

3)ファーストビューについて。
ファーストビューが重要視される。下の方までスクロールするかしないかは、ファーストビューで「私のためのサイトかどうか」というユーザーの判断に合格しなければならない。セルフメディアであるWebサイトではユーザーはスグにあきらめて他のサイトへ移動する。

4)文字の認識率は紙に比べて著しく低い。
Webページの識字率は雑誌など紙のページの5~7割に減少すると言われている。Webページをプリントしてから読む、という話をいまだによく聞くのもそのせい。ユーザーは自分の求めていた情報があるときだけしっかり文字を追いかけて読もうとするが、それ以外は見出しだけしか見ていない。

5)テキスト特性(フォントサイズや工夫)について。
じっくりと読んで理解してもらいたい比較的平易な内容の場合は大きいフォントの方が理解されやすく、多くの情報があり斜め読みで理解してもらいたい場合は小さめのフォントの方が良いとされる。1ブロックの文章の長さも短めの方が良い。テキスト使いの際も、ボールド・カラー・アンダーライン、マーカーなど、重要な部分を強調するとその部分だけを拾い読みされやすくなる。

6)画像について。
ユーザーは詳細を知りたがっている。説明画像は詳細がわかる大きな画像がユーザーに喜ばれる。また、詳細を理解するのに必要な多くの画像枚数を求めている。広告のようにプロモデルの写真で完成されたものよりも、リアルなユーザーの写真に好感を抱かれることも多い。よくやる間違いは素人モデル写真の方が好感が持たれると判断し、商品やサービスの全体イメージを崩すこと。大事なことはリアルなことと、ブランドのイメージに合っている、ということ。

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