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記憶における3の法則

マーケティングでは、心理学や脳科学は重要な要素である。科学的に間違ったマーケティングを行っていても、成果を上げることはできない。逆に心理学的・脳科学的に正しいやり方を行えば、少しの投資で大きな効果を期待することができる。そのためマーケティングを学ぶ場合、心理学などを学ぶ意義は大きいのである。

例えば「3の法則」というものがある。脳科学や心理学では、この3の法則というのはいくつもの意味を持っている。心理学では「熟知性の3の法則」というものもあるし、人間関係では「3:3:3の法則」などというものもある。脳科学では「記憶の3の法則」というものまである。今回はこの記憶における3の法則を見てみよう。

この法則によれば、人間の脳は3のつくタイミングで物事を忘れるようにできているというのだ。それが3日目、3週間目、3か月目である。そのため受験勉強などでは、この法則に沿って復習を行うことで、勉強の効果を高めることができるというのである。

一見、マーケティングには関係ない話と思うかもしれない。しかしこの法則を知っていれば、効果的なマーケティングを行うことができるのだ。例えばDMなどを打つ場合、どのようなタイミングで行うか、というのが重要なポイントになる。例えば1週間間隔でDMを矢継ぎ早に打つというのは、効果的だろうか。仮に1通のDMを打った時に費用が80円かかるとして、半年間で25週、2000円の経費がかかる。顧客が1000人いた場合、DMの経費だけで200万円という結構な金額になってしまう。しかしこの法則に従えば、3日目、3週間目、3か月目という3通で大きな効果を上げることができる、ということがわかる。

この場合、1人の顧客に対し240円、1000人に送った場合24万円とかなりの経費を削減することができる。これにより顧客は自分の存在(店舗や商品)を忘れなくすることができるのだ。

3のタイミングに意味を持たせる

また、3の法則に意味を持たせることで、さらに効果を期待できる。商品やサービスを購入後、3日目に届くDMではサンキューメールを。3週間後に届くDMではライクメールを、3か月後に届くDMではラブメールを。段階に応じた内容のDMを送ることで、リピーターの客特において結果を出すことができる。

つまり購入して3日目のDMでは、商品購入や来店のお礼のメールである。そこでさらに商品やサービス、店舗を印象付ける。そしてその後顧客の来店やご利用がない場合「あなたは当社にとって好ましい顧客である」ということを示すDMを3週間後に出す。さらにそれでも顧客の利用がない場合は、3か月後に「ぜひ利用してほしい」という思いを込めたDMを打つのである。もし毎週のようにDMが届いたとしても、同じ内容であったり、商品の紹介だけが延々と続くのであれば、顧客はうんざりして読まれずにゴミ箱に直行という確率も高いだろう。その意味でも、この3のタイミングというのは単に受験勉強だけではなく、マーケティングに応用すると非常に効果が高い法則であることがわかる。

記憶の忘却曲線

DMなどを打たなかった場合、すぐに忘却されてしまうが、タイミングに合わせてDMなどを打つことで、顧客により強い印象を残すことが可能となる

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