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TAM対談企画 会いたい人に会ってきました。 変化・多様化する生活スタイルだから、「ペルソナ」が必要。 棚橋 弘季 X 爲廣 慎二

iPhoneやTwitterなど、コミュニケーションやインターネットライフを変えるデバイスやらサービスが登場するなかで、人々が情報や世界に接するスタイルはますます変化・多様化する傾向にあります。ペルソナを使ってターゲットユーザーの生活行動をとらえ、そこからビジネスやWebの形を探って行く必要が高まっています。

作り手側が変わらないといけない。
爲廣

いろいろなところで言われているようですが、この2009年前後の数年というのは時代のターニングポイント、転換点となるのでしょうね。

若い人は、車に乗らず、海外旅行にも行かず、休日は家でTVかPCで過ごす、という話を聞くと40代の自分とは明らかに生活行動や考え方が違うと思ってしまいます。ボクが20代のときは、やっぱりデート用にいい車が一番欲しかったですから。

それに、50代60代の人が、エイジレス世代というか、メチャクチャ元気ですよね。お金もあるし。ボクの好きなヨットの世界でもメチャメチャ元気、ついていけない。

世代だけで分類するのは危険ですが、生活行動がますます多様化していますよね。いろいろな本にも書いてありますが、「幸せの価値観」が変わってしまった。そのことが時代のターニングポイントの一番大きな要因なのでしょうね。

ボクが棚橋さんの「ペルソナ・シナリオ法」に魅かれたのも、激変しようとしている世の中で掴み所のないターゲットユーザーをひとくくりにしてアプローチしていては、どんな企業も成功は有り得ないだろうな、と感じたからだと思います。

棚橋

そうですね。作り手側が変わらないといけないですね。例えば、20代の作り手と40代の作り手でいっしょにモノづくりすると同じターゲットを見ているのにもかかわらず、片方は「休みは家でテレビ見てる」と思ってるし、片方は「アウトドアに打ち込んでいる」と思ったりしてギャップが出てくる。それではモノづくりとしてはよくない。

爲廣

家ごとまるごとインターネット時代、という時期も近いのかと思いますが、そうなるとますます「使いやすさ」=「ユーザビリティ」が重要視されてきますしね。

棚橋

こういう状況になってから間もないからかもしれないですが、「使いやすさ」が実際にはいろいろな場面でぜんぜん実現できていない。タッチパネルひとつとってみても、ハードボタンとタッチパネルボタンと両方あったりして、どういう状況でどちらのボタンを押すのか、設計仕切れていない。両方あることが使いやすいわけではありませんし。

家ごとまるごとインターネットになったときに、いろいろなものを「どう設計していくの?」という方法論は今のところ確立されていないです、今までのモノづくりで作ったら使いにくくて仕方ないと思いますよ。

爲廣

1年前に若作りにちょっと無理して買い換えた携帯電話は実はボクにはどうも使い勝手が悪くて、IT関連に携わるボクが言うのも恥ずかしいのですが、「エ~イ、使いにくい!」と思うことがよくあります。

棚橋

そういうこといっぱいありますよ。

先日ある人と話しをしていて、その人も40代なんですけど、「”ワンピース”というマンガが読めない」って言うんですよ。面白いな~、って思って。「どうして?」って聞くと、「アタマに入って来ない。昔のマンガに比べて情報が多すぎる。絵にしても、文字にしても多いし、画面構成が複雑で、アタマにス~と入って来ない」って言うんですよ。

携帯電話の画面を見て「どのボタンを押したらいいかわからない」というのと似てると思って。ワンピース、読んだことあります?

爲廣

ワンピース大好きですよ。チョッパーとかドクターヒルルクとか。基本的に根性モノなので、スポ根世代のボクらにピッタリですからね。映画館にも見に行きましたし、今も娘といっしょに毎週テレビは欠かせません。

棚橋

ストーリーはピッタリでも、ある人にとっては「読みにくい」ということがあるんだな、と。時系列的に整理されていて、情報量の少ないマンガに慣れていると、ワンピースの画面構成はわかりにくい、というのも解るような気がして、面白かったのです。

爲廣

ほんと、人それぞれですよね。
先日、テレビを見ていたら、関西で急成長している不動産会社の取材をやっていて、その会社のコンセプトというのは、「100人のうち99人に嫌われる部屋を作る」なんですって。部屋にミラーボールがついていたり、ピンクの壁紙だったりするのですって。昔なら「バカ扱い」されそうだけど、今はそうでもなくなってきている。「ちょっと変わってる」くらいかな。まさに「おひとり様消費」ですかね。自分だけのスモールワールド、って感じですよね。

棚橋

そうそう、昔は選択肢がなかったですよね。1人だけ違っていたらとても解りやすいし、目立ちやすかったのだけど、今は多様化しすぎていて、「ひとりだけ違う」というようなことが珍しくなくなってしまった。だから、自分だけのミラーボールの部屋というのもじゅうぶんアリなのだと思いますよ。パーソナライズ化が自然に進んでいるということですよね。

爲廣

これもペルソナの考え方ですかね?

棚橋

これはペルソナとはちょっとずれていますね。1人の個人に向けて作るオーダーメイド系のものと、Webサイトでもプロダクツでも、あるまとまったグループに受け入れられなければならない汎用形のものの違いですね。「ペルソナ」はそのあるまとまったグループの共通点を代表する人ということですから、1対1向けのパーソナライズと、ペルソナを使ったカスタマイズと、の違いですね。


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「ペルソナ・ラボ」が間もなくスタートします!

TAMでは、「ユーザーのことを知らないで、Webサイトはつくれない」を当然と考え、今後ペルソナ・シナリオやユーザーテストがどんどん身近に必要なものになっていくと予測しています。クライアントが自ら実施する部分とTAMのようなプロがお手伝いする部分を区分けしていく必要性を感じています。

そういう想いで「ペルソナ・ラボ(ペルソナとユーザーテストをもっと活用しよう!)」が間もなくオープンします!


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