TAM社長が聞きにいく デジタル・トランスフォーメーションへの道! in シンガポール - ANAアジア・オセアニア室様

「ANAの、TAM支店!?」
多言語・海外マーケティングを“共創”する現地法人どうしの関係性

世界中に空路を持つ全日本空輸(ANA)さん。シンガポールにある、アジア・オセアニア室は13地域のマーケティング拠点になっており、多様な言語・文化を考慮しながら、日々プロジェクトを進めています。
TAMは20個以上のキャンペーンのSalesforce構築、クリエイティブ管理のストレージシステム開発など、「アジア・オセアニア地域でのプロモーション」や「ANAさん社内業務の最適化」といった支援を続けて、8年目。海外プロジェクトを継続するのには、何が大切だったのでしょうか?

——TAM社長が聞く海外編!ANA アジア・オセアニア室さんオフィスにおじゃまし、周辺を散策しました。

  • ANA アジア・オセアニア室さん
    近澤喬太さん/マーケティング・コミュニケーション&パートナーシップ マネジャー
  • TAMメンバー
    爲廣慎二/代表
    藤原寛明/プロジェクトマネージャー
    撮影:嘉和知亜希、編集:飯島章嘉

アジアオセアニア13の地域のマネジメント

TAM代表 爲廣(以下、ため )

シンガポール、ええですね〜!アジアらしいエネルギーを感じます。

近澤さん(ANA)

はるばるお越しいただいて、ありがとうございます。
ANA アジア・オセアニア室はアジアオセアニア13地域を管轄していて、そのマーケティングも担っています。

シンガポールの中心にある、ANA アジア・オセアニア室さんにおじゃましました!

ため

13も地域があって、どうやってプロモーションしているのでしょうか。

近澤さん

ああ…「東南アジア」「東アジア」と一括りにできたら、ラクなのですが(笑)

ため

タイ、マレーシア、フィリピン・・・文化も言語も色々ありそうです。

近澤さん

はい!英語、日本語、韓国語、台湾中国語、香港中国語、タイ語、インドネシア語、ベトナム語、マレー語、ヒンディー語、タミル語、クメール語、ミャンマー語・・・という感じです。
我々の部署で扱うものだけでも13言語あって、それぞれ適切な伝え方を考えています。

ため

どれがどの地域か、わかんなくなりそうや〜!

藤原(TAM)

まさに、情報管理が大変で。

ため

それはそれは。ごくろうさま!

藤原

メールマガジンの画像一枚でも、20言語もありますからね。
それで各地域で日々制作される、動画や画像のクリエイティブアセットの管理ができるシステムの構築をしました。

TAMが開発した、ANAさん社内のストレージシステム。
Webサイトやメルマガで使う画像20言語分(!)の管理がしやすくなりました。

ため

なるほど〜。そうやって地域ごとの見え方を考えてるんや。

近澤さん

地域ごとにアレンジする部分はどこなのか?を決めるのが難しくて。

藤原

それは今でも悩みますよね。

英語とタイ語のメールマガジン。
同じ内容でも、言語によって伝え方を工夫しています。

近澤さん

TAMさんのおかげで考えるべきところに、時間を使えるようになりました!

藤原

面と向かって褒められると、めちゃくちゃ恥ずかしい・・・

近澤さん

藤原さん、部屋から出ていきますか?(笑)

ため

フジワラー、顔赤いで!
そんな重要なことをお任せいただけるようになったのは、なぜなのでしょう?

次の日には10の解決策

近澤さん

藤原さんは、こちらが仕様を固めなくても提案してくれるんです。

藤原

それはちょっと、盛りすぎでは・・・

近澤さん

「依頼書、どうしようかな」と思っている次の日には、藤原さんが解決策をくれます。
そういうのが信頼に繋がっていきました。

ため

最初はうまくいかないこともあったのでは?

近澤さん

失敗はあんまり思い当たらないんです。・・・でもこの前、「早く言ってよ〜!」と腹が立ったことはありました(笑)

藤原

(はっ!)
メルマガ配信のCMS開発!
その節はすみません。結果的に「難しいです」という提案になってしまい。

ため

それは、アカンやろ〜!なにが難しかったんですか?

近澤さん

あ、ちがうんです。最終的にはきちんとご提案いただけました。
初回の提案は「その金額では難しいです」ということでした。

メルマガのCMS。多言語・多配信エリアで理想の操作を実現するのはオオゴトだそうです。

藤原

いろんな開発手法や、既存サービスを使うことも考えました。
でも、どーーーしても予算オーバーで。

近澤さん

我々のお伝えした金額でできること、
TAMさんはものすごい勢いでリサーチして、考えてくださって。

藤原

悔しくて、期限ギリギリまで考えました。

ため

「次の日に解決策」になってないやないか。(笑)

近澤さん

今はいろんな手法やサービスがあって、「できない」と判断するのも難しいです。

ため

たしかに。近澤さんの中では、ご要望が明確になっていらっしゃることが多いですか?

近澤さん

そんなことないです。
今回のメルマガCMSも「イマドキのメルマガ作りたいな〜」から始まってますし。

ため

そこから提案まで進んでいくのですね。

近澤さん

「明確な相談」でなくても、ポロっと話した「雑談」も藤原さんが覚えてくれていて。

ため

首を突っ込みすぎて、ご迷惑になっていないといいですが・・・

近澤さん

相談事を自分でイチから決めていくのって、意外と大変で。

藤原

「要件をまとめていただけたら、やります」のスタンスでは、僕は本当に必要なものはできあがらないと思ってて。

近澤さん

自分では気づいていないことも多いです。
イマドキのメルマガにこんなにお金がかかるのか!?も気づけなかったですね(笑)。

ため

相談事をまとめるところから一緒に考えるのが、TAMが大事にしている「共創」やな。

近澤さん

それなら藤原さんは、最強の「共創」かもしれません。
ぼんやりした悩みを1個言ったら、翌日に解決策10個を提案してくれますから(笑)

ため

フジワラー、今日ずっと顔が赤いで(笑)

藤原

からかわんといてくださいよ(怒)

ため

でも、最強な共創は「属人的」とも言えるんですよね。いろんなメンバーができるようにして、共創をサスティナブルにしたいものです。

ANAが拡張された感じ?ANAのTAM支店

ため

フジワラーが、すぐにたくさんの解決策を思いつくのは、なんでなの?

藤原

特別なことは何もしていないです。ANAさんのお話を聞いているだけで・・・

ため

そんなことないやろ!(笑)

藤原

ANAさんと過ごす時間が長かったので、インプットがたまっているのかも?

ため

それは、どんなインプットなんやろ。

藤原

「ANAさんだったらこう言うかな」「近澤さんだったらこう思うだろうな」とすぐに想像できます。

近澤さん

たしかに!藤原さんはどこにでも出没します(笑)

ため

お客さま先に、そんなに出没できるものですか(笑)

近澤さん

直接の業務範囲じゃない、プロモーションの会議にも参加してもらったり。

ため

フジワラー、ANAさんのストーカーになっていないか!?

近澤さん

ストーカー、ウェルカムです(笑)
パートナーであるTAMさんには、ANA視点でいてほしいので。

ため

見てるところが同じって大事ですよね。

近澤さん

できるだけ社内の情報は共有するので、色々出没してもらえると嬉しいです。

藤原

「海外出張の経費精算アプリ」の開発は、ANAさんのこと、たくさん知ろうとしたので実現できたのかもしれません。

近澤さん

僕とは別の部署の、総務や経理向けの社内アプリです。
なんでも相談してしまってスミマセン。

藤原

いえ、貴重な経験です。
空港の全スタッフの方に、僕からシステムの使い方をレクチャーさせていただいたこととか、一生の宝です(笑)

近澤さん

日本のキャンペーンもサポートいただいてますし、
ANAでは「フジワラ経済圏」、広がってますよ〜。

ため

ストーカーになるくらい(笑)、相手のことを理解するのは価値があるのですね。

近澤さん

「ANAの、TAM支店」ですね!ANAが拡張されたような感じです。

「仲良し」と「パートナー」はちがう?

近澤さん

TAMさんはお互いプレッシャーを感じあえる、対等なパートナーだと思っています。

ため

フジワラーはプレッシャー感じすぎて、血が出たみたいです。

藤原

これはちがいます(笑)

取材前に不注意で頭を負傷し、血が出てしまった(?)藤原さん。

近澤さん

「お金を払っているから、なんでもやってもらえる」ではないですよね。
依頼する側も緊張感が要ります。

藤原

いい緊張感は持っています。
けどプライベートで、近澤さんとはタイ旅行に行ったりもしています。

ため

それは、どういう目的の旅行なん?(笑)

近澤さん

いえ、純粋に一緒に遊んでます。(笑)

ため

ただ旅行に行くだけだったら、楽しい、仲良し、で終わりそうですけど。

近澤さん

やっぱり適度な「プレッシャー」はあって、それが「パートナー」ということだと思います。
学ぶことが多い関係、ですよね。

ため

一緒に遊びながら、プレッシャーも感じる。そしてそこに「学び」もある、と。

近澤さん

「すごい、スケジューリングって、こうやってやるんだ!」
「抜け漏れってこうやってなくすんだ!」とか発見が多いです。

ため

社外の人の仕事を間近で見る機会は、そんなにないですからね。

藤原

ぼくも学びがたくさんあります。
近澤さんがいつもおっしゃるのですが、「すべての人がお客様です」と。

近澤さん

だれもが、ANAの飛行機に乗ってくださる可能性がありますから。

ため

ANAさんの理念は、そんなふうに浸透しているんですね。すばらしいです。

近澤さん

飛行機以外の場所でも、対応のひとつひとつの積み重ねが、会社やブランドをつくると思っています。
ANAは日本では知られてますが、アジア・オセアニア地域ではまだ「一つの外国の航空会社」なので。

ため

最後に、ANA アジア・オセアニア室としての想いを!

近澤さん

これからもより多くのお客様にANAの良さをわかっていただけるように域内の潜在顧客の皆さまへのアプローチを強化します。
日本に行く時はANAに乗りたいと思うきっかけをつくっていき、アジア・オセアニア地域の人たちに、ANAの旅を楽しんでもらいたいです。

近澤さん、アジア・オセアニア室周辺の散策も一緒にしてくださりありがとうございました!
これからもよろしくお願いします。

タムくん

いつでもお問い合わせください。

TAMにご興味を持っていただきありがとうございます。
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