Terra Drone様
屋内点検用ドローン「TerraXross1」
特設サイト・プロモーション動画制作
測量や点検、物流など幅広い分野で活用できるドローンの開発から生産まで手掛けているTerraDrone様。
この度、新たなプロダクトとなる自社開発の屋内点検用の国産ドローン「TerraXross1」を開発されました。
工場のダクトや地下鉱山など人が立ち入れない場所での測量・点検を可能にするこの革新的な製品を、より多くのユーザーに届けるため、特設サイトとプロモーション動画の制作をTAMが担当しました。
「高そう」「難しそう」「敷居が高い」といった従来のドローンに対するイメージを払拭し、暗所・粉塵環境でも安定飛行できる高性能を「手軽さ」として伝えるデジタル体験を設計。WebGLによる3D表現とリアルな映像演出を通じて、製品の価値を直感的に理解できるプロモーションを実現しました。
プロジェクトメンバー
Terra Droneさま
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可部 様
事業開発推進部
TAM
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吉川 英寿
プロジェクトマネージャー・映像編集
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杉本 正隆
デザイナー
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吉本 隆浩
映像監督・
シナリオ制作 -
長谷川 悠斗
フロントエンド
エンジニア
手が届く価値を伝えるためのデザイン
プロジェクトを開始するにあたり課題となっていたのは、ユーザーが抱く「屋内ドローン=高価・操作が難しい」という先入観でした。
そこで目指したのは、従来の製品紹介ではなく、「想像を超える手軽さ」を体験として伝えることでした。過酷な環境での安定性という高性能と、誰でも簡単に使える手軽さという一見矛盾する2つの価値を、デジタルと映像で同時に訴求する挑戦が始まりました。
製品の魅力を体感できる特設サイト設計
特設サイトでは、製品のコンセプト「想像を超える手軽さをすべての人に」を軸に、ユーザーが製品価値を直感的に理解できる体験設計を行いました。
WebGLを活用して、ドローンの3Dモデルをサイト内に配置、スクロール連動でドローンが動き、ユーザーが製品を様々な角度から観察できるインタラクティブな体験を実現しました。
特に印象的な演出として、画面外から機体が現れるシーンでは、設計図風のワイヤーフレーム表現を採用。Blenderで制作した精密な3Dモデルが、製品設計の緻密さとこだわりを視覚的に伝えます。この表現により、ユーザーは製品の技術的な精度と洗練されたデザインを同時に感じ取ることができます。

3Dモデルの挙動についても、最も機体の魅力が伝わる動きと最もカッコいい見せ方を追求。ワイヤーフレーム段階から動きやライティングを綿密に検討し、製品への憧れを喚起する演出に仕上げました。
リアリティを追求したプロモーション動画制作

プロモーション動画では、ユーザーに利用シーンを具体的にイメージしてもらうことを最重要課題として設定しました。人が立ち入れない過酷な環境下で安定した飛行を行う様子を、リアルな映像で表現する必要がありました。
AIを活用した綿密な絵コンテ制作

工場や坑道など人が立ち入れない場所を飛ぶドローンというシチュエーションは、制作チームにとっても未知の領域でした。そこで、クライアントからの詳細なヒアリングをもとに、AIを活用した絵コンテを制作。ロケハン前から映像のイメージを綿密にすり合わせ、撮影の方向性を明確化しました。
過酷な環境を再現するロケ地選定

リアルな現場感を求め、複雑で狭い場所を飛行するカットを撮影できるロケ地を選定。なるべく配管などが入り乱れている場所を探し、絵コンテを忠実に再現できる撮影場所を厳選しました。
実際の撮影地では天井が低く配管も限られていましたが、広角レンズを使用した撮影や下からのアングルを多用することで、実際の利用シチュエーションに近い迫力ある映像を実現しました。
CGによる環境演出の追加

撮影では再現できない粉塵が舞う環境や暗所の雰囲気は、CGを駆使して表現。より工場らしさや暗所感を演出するためのレタッチ調整も行い、ユーザーがドローンの活用場面を鮮明にイメージできる映像に仕上げました。
プロジェクトの成果と価値創出
特設サイトでは、WebGLによるインタラクティブな3D表現が製品理解を深める構造を実現。ユーザーは製品の高性能さとカッコよさを視覚的に体験でき、「高そう・難しそう」というイメージから「使ってみたい」という興味へと感情を転換させることに成功しました。
プロモーション動画では、過酷な環境での安定飛行というドローンの真価を、リアルな映像で表現。視聴者が利用シーンを具体的に想像できるため、製品認知の向上と導入検討の促進に大きく貢献しました。
「想像を超える手軽さ」というメッセージが、デジタル体験と映像体験を通じて自然にユーザーに伝わる構成により、革新的な屋内点検用ドローンの価値を効果的に市場に届けることができました。
プロジェクトメンバーの振り返り
Terra Drone株式会社
テラドローンは、「Unlock "X" Dimensions(異なる次元を融合し、豊かな未来を創造する)」というミッションを掲げ、ドローンの開発及びソリューションを提供しています。また安全かつ効率的なドローンの運航を支援するための運航管理システム(UTM)の開発・提供や、国外を対象にした空飛ぶクルマ向け運航管理システムの開発にも注力し、幅広い産業に貢献しています。
テラドローンは、測量、点検、農業、運航管理の分野で累計3000件以上の実績を誇っています。また、当社グループを通じて提供されるUTMは、世界10カ国での導入実績があります。こうした成果により、Drone Industry Insightsが発表する『ドローンサービス企業 世界ランキング』で、産業用ドローンサービス企業として2019年以降連続でトップ2にランクインし、2024年は世界1位を獲得しました。
テラドローンは、ドローンや空飛ぶクルマの普及を見据え、"低空域経済圏のグローバルプラットフォーマー"として社会課題の解決を目指します。
CREDIT
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CLIENT
Terra Drone様
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SERVICE
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WEB SITE
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TEAM
Producer / Director / Video creator吉川 英寿Art Director杉本 正隆
Art Frontend Engineer / WebGL Development長谷川 悠斗
Video Director / Script Writer吉本 隆浩
3D Modeling田中 秀明
Photograp / Filming大谷 次郎
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