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デザインの方向性の合意

デザインの方向性の合意を取らずにサイトの制作を進めてしまうと、「イメージと違う」といった問題に繋がりやすく、プロジェクトの進行に影響が出てしまいます。合意を取ってからデザインに入ることで方向性のズレが生じにくくなります。

実際にどうやってデザインの方向性を決めているのかをご紹介できればと思います。

「何のために作るのか」「どう表現するのか」を知るためにはヒアリングが最も効果的だと考えています。
「どう表現するのか」って何だか曖昧ですよね。プロジェクトを進行する時、複数の人が関わっている場合が多く、「かわいい」というキーワードでも人によって思い描くイメージは様々です。
ヒアリングで導き出したサイトイメージ(トーン&マナー)を資料化することで、クライアントやチーム内で、共通認識を図ることができます。

デザインのヒアリング

まずはクライアントを知ることが大事です。制作するものが商品のブランドサイトや、サービスを紹介するサイトであればこちらも確認します。そして、イメージを聞いていきます。最後にヒアリングシートをダウンロードできるようにしましたので、ご自由に使ってください。

クライアントを知る

  • 会社の理念を教えてください
  • 強みを教えてください
  • 制作コンセプトについて知る

  • プロジェクトの課題と目的を教えてください
  • サービスの強みを教えてください
  • 競合他社を教えてください
  • どんな人に届けたいですか?(例:性別、年代、職業、属性など)
  • 顧客に何を伝えたいですか?(例:品質の良さ、便利さなど)
  • 顧客にどう感じてもらいたいですか?(例:安心できる、美味しそうなど)
  • サイトのゴールはありますか?(例:お問い合わせ、資料請求など)
  • どのデバイスで多く利用されますか?(PC、スマートフォンなど)
  • 「制作コンセプト」も一緒に考える場合があると思いますが、基本のヒアリング内容として含めています。

    イメージについて知る

  • イメージする雰囲気、または遠い雰囲気ありますか?(カラー、フォント、テイストなど)
  • イメージと近いサイトや雑誌はありますか?どういう所がいいと感じますか?
  • 素材の提供はありますか?(写真、イラストなど)
  • 大切にしているポイント

    「これを聞けばよい」と思って何も考えずに相手に聞くと自分の中に残らない気がするので「何でこれ聞くんだっけ?」「何でこれが良いと思うんだろう?」と疑問を持つことを意識しています。
    また、 「質問する→回答きく→質問する」という感じで進めるより、会話の途中で聞けそうならそのタイミングで聞いた方が話してくれやすいと思いますし、答えに対してもっと深掘りしたいと思ったらどんどん聞くようにしています。

    トンマナの資料

    イメージの共通認識を図るために説明資料を作ります。そこで導き出した方向性は「変わらないもの」だと思っています。
    提出したデザインに対してのフィードバックが方向性とズレてくることもあります。そんな時に立ち戻る指針があると、伝わりやすく決めた方向性に立ち戻ることができます。

    キーワード

    イメージを複数のキーワードでまとめることにより、ぼんやりしていたイメージの輪郭が徐々にはっきりしてきます。「当てはまる/当てはまらない」を作ることで、曖昧さをなくしていきます。

    ポジショニングマップ

    認識が合っているか確認できます。また、競合がいる場合は差別化も明確にできるので、一緒にあると分かりやすいです。

    ムードボードや参考資料

    言葉で合意がとれても、認識がズレている場合もあります。ビジュアルで伝えると共通認識することができます。

    他にもいい提案の仕方や導き方はずっと模索中です。
    参考になればば幸いです。

    役に立つといいな

    ヒアリングシート(pdf)です。下記よりダウンロードして、ご自由に使ってください。
    ヒアリングシートをダウンロードする

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