カルビー株式会社様

D2CビジネスにおけるCRO戦略とクリエイティブ制作

今回TAMは、カルビー株式会社様のD2C事業「Body Granola(ボディグラノーラ)」において、事業全体の成果を向上させるためのCRO戦略の支援と、そこで必要なクリエイティブ制作を担当しました。

Body Granolaは、腸内フローラの解析結果を参考に、自分の腸内に多い菌が好む素材を選んで作れる自分専用グラノーラを提供するサブスクリプション型のサービス。 カルビー様が成長戦略として掲げる「食と健康」領域の新規事業のひとつです。TAMでは、D2Cビジネスのパートナーとして伴走支援を実施。コンバージョン率(CVR)を最大化するための戦略的アプローチを行い、クリエイティブ制作から成果分析、改善施策の実施に至るまで、包括的に取り組みました。

広告クリエイティブの最適化によるCVRの最大化

Web広告の成果最大化を実現するため、Body Granolaのターゲット層や広告の配信媒体に基づき、バナー制作の上流戦略を設計しました。

「いつ、どこで、誰に、何を、どうやって」の4W1Hを徹底的に分析し、バナーに適したコンセプトとクリエイティブ要素を構築。デザイン要素は「コンセプト」「トーン&マナー」「CTA」「モチーフ」「コピー」「レイアウト」などに分解され、これらを言語化したうえで成功要因を抽出し、最適な組み合わせを模索しました。

これらの組み合わせで制作したバナーデザインは100種類を超え、これらのバナーによる広告クリエイティブの最適化を実施しました。

バナーごとのパフォーマンスデータを精査し、成功パターンと失敗パターンの要因を解析。これにより、広告が最も高い成果を出すための組み合わせが明確になり、PDCAサイクルを迅速に回すことで、CVRの向上を達成しました。

CVR向上のためのLP・ECサイト改善アプローチ

※2024年12月9日時点のLP

Body GranolaのランディングページおよびECサイトについても、CVRの向上を目的とした改善・最適化を実施しました。

過去のユーザー行動データを活用し、読了率やコンバージョンデータを参考にしながら、構成パターンを検討。TAMの経験と実績に基づいたLP設計を基礎としつつも、サービスが比較的高価格帯であることを考慮し、信頼感を引き出すコンテンツや購買意欲を高めるコラム記事などを充実させました。

また、リリースから数ヶ月の間に派生LPを複数パターン展開し、日々の改修も継続的に行っています。これにより、ユーザーの反応を基にした改善を積み重ね、エンゲージメントと成果の向上を実現しました。

顕在化している課題や目標に対して適切なKPIを設定し、定量データと定性データを組み合わせたUX改善を実施。カルビー様が求める成果に応じて柔軟にサポート体制を整え、戦略の立案〜実施〜分析と考察までを一貫してスピーディーに実施しています。

パートナーシップの構築

広告クリエイティブ領域から始まり、CVRの向上を目的としたLP・Webサイトの最適化を実施してきました。

次第に対応範囲も拡大し、LTV最適化のための戦略設計やユーザー起点の施策提案、ecforceの開発支援などに着手。課題や目的に応じて対応スコープを柔軟に変化させ、機動力が必要なD2Cビジネスの支援を行っています。

プロジェクトメンバーの振り返り

藤井麻季さん食と健康事業推進部 事業推進課 課長

「腸内フローラを検査して、じぶん専用のグラノーラをお届けする」という新しいサービスは、試行錯誤の連続でした。「腸内フローラ検査で分かること」と、その結果を参考に「じぶん専用のグラノーラが作れること」の両方を分かりやすくお客様に伝える必要がありました。TAMのみなさんとは、Body Granolaを深く理解するために、広告運用の打ち合わせにも同席いただき、その後すぐにクリエイティブの改善について毎週打ち合わせを行っています。また、社外からの視点で、新しい発想や表現をご提案いただいています。まだ始まったばかりの事業のため、新しいお客様へのアプローチも、継続してご利用いただいているお客様とのコミュニケーションにも、伴走サポートをいただきながら、より良いサービスを目指したいと思います。

田口夏菜さん食と健康事業推進部 事業推進課

Body Granolaはローンチから3年目に入り、会員数は4万人を突破しました(2025年9月時点)。「腸内フローラを検査して、自分専用のグラノーラをお届けする」という特長のあるサービスですが、Web広告クリエイティブでの訴求内容やECサイトの導線など、データを活用した様々な視点からお客様の理解度・利便性を最優先に考え、ご提案をいただきました。また、各施策の改善後も現状に満足せず、迅速にPDCAを一緒に回すことができ、その先を共に考えていける良いパートナーだと思っています。事業の状況に応じて臨機応変にご対応いただける点も大変ありがたいです。今後もより多くのお客様にご満足いただけるサービスとなるよう、事業を更にアップデートさせていきたいと考えています。

引野文也プロデューサー

国内でのヘルスケア意識が急速に高まりD2C市場への企業参入が相次ぐ中、競争は日々激化しています。そのような市場環境の中で、いかにエンドユーザーにボディグラノーラを選び続けていただけるかを「本質的」に考え、状況に応じてサポートの内容を柔軟に変えながら本プロジェクトに取り組んできました。

初期フェーズでは、スピード感を優先し広告クリエイティブの量産やLP改善に重点をおき、ブランド認知の拡大とユーザー獲得へ注力しました。その後、ブランドのフェーズに合わせ「共感」を軸にした施策にも着手。ユーザーインタビューや開発者インタビューを活用したコンテンツ設計や、ユーザーの声を基にしたECサイトの機能改善や体験価値の向上にも携わり、ブランドの基盤強化に寄与しました。

現在は、LTV向上を目指しCRMシナリオの再設計を進めるなどブランドの長期的な成長に向けた施策の展開を模索しています。その時々で最適な施策を提案し、状況に応じた支援を行い続けることが我々の役割だと考えています。
ボディグラノーラがさらに多くの方々に愛される存在となり、日常の健康を支える存在として広がるよう、引き続き全力でご支援させていただきます。
藤井様、田口様、引き続きよろしくお願いいたします!

CREDIT

  • TEAM

    Project Manager松田 拓也

    Adviser引野 文也

    Director川満 遥 / 尾上 花奈

    Designer関さやか / 松下 泰子

    Engineer西村 良祐 / 岩下 隆之介

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