対象ブラウザを見直してみる（2018年1月版）

以前の記事から、約1年経ちましたので、PCやスマホの対象ブラウザを改めて見直してみました。

［参照］対象ブラウザを見直してみる（2017年3月版）

対象ブラウザを見直してみる（2017年3月版）

IE はさらに減少傾向

現在、Microsoftが公式サポートしている IE は 11 のみですが、シェアはこの1年弱で 11.51% から 9.45% まで下がりました。

下記参照サイトで行われた「サイト制作者向けアンケート」では、「既にサポート外」「今年中にサポート終了」としている割合も多くありました。（母数が少ないので、あくまでも“参考”ですが...）
生活に必要な公共性の高い企業・サービスのサイト以外は、あと数年でサポート外とする流れになるかもしれません。

［参照］
HTMLコーディングの人気のスタイルは？アンケート結果から分析するイマドキのウェブ制作事情 - ICS MEDIA
https://ics.media/entry/17000

●IE11対応はいつまで続く？
2019〜2021年まで …… 32%
既にサポート外にしている …… 29%
2022〜2025年まで …… 21%
2018年まで …… 18%

※Microsoft公式サポート期間について
・Windows 7： 2020年1月14日まで
・Windows 8.1： 2023年1月10日まで
・Windows 10： 2025年まで

IE 以外のブラウザは？

大きな変更はありませんので、引き続き、それぞれの「最新版」で問題ないでしょう。
　

　
スマートフォンについても見直してみました。
Android と iOS のどちらも「サポート終了日」については公表されていませんので、シェアを基準に判断しています。

Android

［参照］
・Dashboards | Android Developers
https://developer.android.com/about/dashboards/index.html

※2017年12月11日までの7日間に集計された Android OS のバージョン別シェアデータ（Net Applications報告）
1位：6.0（Marshmallow）…… 29.7%
2位：5.1（Lollipop）…… 20.2%
3位：7.0（Nougat）…… 19.3%　※2017年3月調査時は 2.4%
4位：4.4（KitKat）…… 13.4%　※2017年3月調査時は 20.8%
5位：5.0（Lollipop）…… 6.1%
6位：7.1（Nougat）…… 4.0%　※2017年3月調査時は 0.4%
7位：4.2.x（Jelly Bean）…… 3.0%
8位：4.1.x（Jelly Bean）…… 2.0%
9位：4.3（Jelly Bean）…… 0.9%
10位：8.0（Oreo）…… 0.5%
10位：4.0.3 -4.0.4（Ice Cream Sandwich）…… 0.5%

4位の 4.4 は、2013年10月31日リリースにもかかわらず高いシェアを維持し続けているので、引き続き、現状では『Android 4.4 〜 8.x』に対応することが無難だと思われます。
　
7・8・9位の 4.1.x〜4.3 は、2012年6月27日〜2013年10月3日にかけてリリースされたバージョンで、古いスマホに搭載されているものです。もうサポート外で問題ないでしょう。

　
※別の調査では微妙に数値が違うため、こちらの記事もご参照ください。
［参照］（Androidの結果のみ抜粋。日本のシェア）
・iOSが増加 - 12月モバイルOSシェア | マイナビニュース
 https://news.mynavi.jp/article/20180104-566138/

※2017年12月モバイルOSシェア - Net Applications報告
1位：7.0（Nougat）…… 22.33%
2位：6.0（Marshmallow）…… 18.90%
3位：5.1（Lollipop）…… 9.57%
4位：7.1（Nougat）…… 6.06%
5位：4.4（KitKat）…… 4.46%
6位：5.0（Lollipop）…… 2.78%

新しいバージョンがシェアを伸ばしており、 4.4 も 5% を切りましたので、日本国内向けのサイトでしたらそろそろ 5.1 〜 8.x を対象 にしてもよいかもしれません。（実機検証の工数や、たくさんある検証機の維持・管理の手間が減らせるのがメリット！）
※メリットは主に制作側の問題のため、アクセス解析の結果や想定されるユーザーでご判断ください。